子ども同士の喧嘩の報告方法

子ども同士の喧嘩の報告方法

子ども同士の喧嘩は園では日常茶飯事で特に珍しい事でもありません。

子ども達はぶつかり合いも経て、自分の気持ちを相手に伝える方法や、相手の立場になって物事を考える社会性を養っていく為、喧嘩が悪い事ばかりではありません。

現に、自分達で話し合いをし、解決できる事を願って、幼児クラスに進級すると、保育士は子ども同士の喧嘩を見守る場合もあります。

しかし、ここで問題なのは保護者への報告です。

玩具の取り合いなどの小さな喧嘩であれば、子ども達も遊んでいる内に忘れてしまいます。

しかし、子ども達の心にわだかまりを残す程の大きな喧嘩や、手が出る喧嘩などが起きてしまうと子ども達も簡単に悔しさを忘れる事は出来ずに保護者に報告する事もあります。

子どもからのみ報告を受けてしまうと、保護者は「保育士は我が子が喧嘩に発展しても知らん顔をしている。」と不信感を募らせてしまいます。

そうならない為にも、今回は保護者への喧嘩が起きてしまった時の対応、話し方について説明します。

客観的に保護者へ報告する

大切なのは、喧嘩の原因を作った保護者に対しても、喧嘩に乗ってしまった保護者に対しても、責めるような言葉を使わない事です。

NGワードとしては、おたくの子どもさんが原因で

  • 〇ちゃんが相手の物を盗ったんです
  • 〇ちゃんが~するから喧嘩になって

以上のような言葉は、保護者も不快にさせてしまいますし、保護者の育児を否定したようなニュアンスで伝わってしまい、保護者と保育士の間に溝が出来てしまいます。

喧嘩を起した方にも、その喧嘩に乗った方にも、必ず客観的な立場で、あくまであった事をあっさりと話していくようにしてください。

保育士の責任を強調する

保護者は「自分の子が喧嘩の原因になったのでは」と不安を覚えても、なかなか自分から我が子を責める言葉は出てきません。

そして、反省や我が子が悪いと気付いても保育士にそれを指摘されると、責められた気分になって保育士に対して怒りをぶつけてくる場合もあります。

ですから、あくまで監督不行き届きの保育士のせいであると強調しつつ、やんわりとどちらが喧嘩を始めたのかを伝えるようにしてください。

例えば物の取り合いが始まった場合、物を盗った側の保護者に対しては、「〇ちゃんが〇を欲しいのに、一緒に遊んでいた保育士がその気持ちに気付けずに、〇ちゃんに辛い思いをさせてしまいました。そのせいで玩具の貸し借りが滞ってしまい、玩具を取り合ってしまいました、すみません。今度からは保育士がすぐに気付く様にして、順番を皆で守れるように働きかけていきます。」と、保育士が気付けば防げた事、これからはそういった事がないようにする事、そしてその後に問題なく他の子と遊べた事を付け加えて保護者に伝えると、保護者も責められたと感じる事なく自分の子どものした事を受け入れられると思います。

「話し合いをした」というニュアンスに変える

保護者の中には他の子どもとのトラブルに非常に敏感で、逆に我が子を責め過ぎてしまう、喧嘩というワード自体を物凄く嫌う人も中にはいます。

そこで、保護者の気持ちを傷つけない為にも喧嘩というワードを避ける事も一つの手です。

喧嘩は結局突き詰めればお互いが納得するまで話し合う、話し合いと同じです。

ですから、保護者には、「今日は〇のお持ちの事で、〇ちゃんの玩具が欲しいからと順番を話し合って、交代まで待つ事が出来たんだよね。」と、前向きに順番を守る事を覚えているとアピールしつつ伝えると、保護者も子どもの社会性が育まれている事に喜ぶと思います。

実際物の貸し借りのトラブルは保育園で非常に多く、0歳でも玩具の取り合いをします。

保護者も、薄々我が子が仕掛けた喧嘩だと気付いても、保育士に「うちの子が原因ですよね?」と後から突っ込んでくる事は殆どないと思います。

ですから、「話し合いをした。」という言葉を使って喧嘩を表現する事も一つの手段ではあります。

深刻に告げるのではなくあくまであっさりと

上記でも書いたように、喧嘩は日常茶飯事で0歳児から何度も起こります。

そのぶつかり合いも、子ども達にとっては必要な事なので、危険な状況になる(※怪我、長時間遊びの時間が阻害される)以外は保育士は見守りますし、自分達で話し合いをするように促します。

よほどの大怪我や、聞き流せない暴言(「死ね」「消えろ」などの表現)が出た以外は、あっさりと「話し合いをしたんですよ。」と上記の項目の言葉をかけて、軽い報告を行うのみに留めておきましょう。

暴言が出た場合は、何故そう言うに至ったのかの心情的な子どもの変化、どこからその言葉を覚えてきたのかを調べます。

兄弟児がいない場合や、その子が一番上の兄弟である場合、保育園内の暴言を吐く子どもの真似をしている可能性がある為に見過ごせません。

保護者も我が子が汚い言葉遣いをすれば真っ先に保育士を疑います。

暴言に対しては対応が必要です。

まとめ

子ども同士の喧嘩はあくまで成長に必要なものですが、報告をせずに子どもの言葉のみで保護者に伝わってしまった場合は保育園の子どもの見守り体勢を疑われてしまいます。

ですから、喧嘩が起きた時には他の保育士と連携を取り、絶対に見逃さないようにして子ども達の様子を見ましょう。

そして保護者にはあまり深刻に捉えず報告程度に伝えてください。

このやり取りが続く事で、保護者も段々と我が子が他人との交流の中で社会性を育めていると実感できるのです。