子どもが仲間外れにされていないかと不安になる保護者の対応

子どもが仲間外れにされていないかと不安になる保護者の対応

保護者は子どもの保育園での様子を知る術はなかなかありません。

3歳~5歳などの幼児クラスの子どもであれば、自分の言葉で一日何をしていたか保護者に伝える事が出来ますが、逆に0歳~2歳児の言葉に不自由する年齢であると、間違った言葉を選んでしまったり、上手に伝えられずに保護者に不安を与えてしまう事もあるのです。

今回は保護者が保育園で我が子が独りぼっちになっていないかと不安を持っている際の対応の方法について紹介していきます。

何故そう思ったのかを尋ねる

保護者は子どもが言う事を基本的に信じています。

ですから、保育士が話す一日の内容も勿論信用はしてくれますが、我が子が言う事の方に比重が置かれます。

保育園で仲良く友達同士で遊んでいて、「今日は砂場で〇ちゃんと〇君と遊んでいましたよ。」と伝えても、子どもが「〇ちゃんが玩具取った。」と一言言うだけで、我が子が他の子ども達から玩具を取られ、保育園で虐められているのではないかと不安を抱きます。

他にも、遊びの相違で「やだ」と断られた事を、「〇ちゃんにやだって言われた。」と保護者に報告すると、子ども自身が否定されて遊ぶ事を嫌がられてると保護者は更に不安になってしまいます。

不自由な子どもの言葉の使い方で保護者が誤解をしたのなら良いですが、実際に保育の現場では2歳児から仲間外れは起きてしまいます。

保育士は最初から勘違いだと上から決めつけず、きちんと保護者と子ども両方から何故そう思ったのか、どんな状況で言われたのかを聞き出すようにしましょう。

その子を中心に遊びを展開するようにする

仲間外れが起きている場合は、まずは子どもを輪の中に戻す事が一番です。

その為に、仲間外れにされている子どもを中心に遊びを展開するようにします。そうする事で、子ども達も自然とその子を入れて遊ぶようになりますし、逆にその子どもに問題があって遠巻きにされている場合は問題点が見つかります。

問題点は以下の様な事が挙げられます。

  • 遊びのルールを守れない
  • 咄嗟に手が出てしまう
  • 文句ばかり言う
  • すぐに泣いてしまう

上記のような様子が見られると、自然と他の子ども達もその子と遊ばないようになってしまいます。

問題点が見つかったら、その度に保育士が間に入って改善できるように働きかけます。

ルールを守る事を徹底させ、何度でも繰り返しルールを教え、手が出てしまう場合は口で諭すように言います。

どうしても言葉が出ない場合は保育士を頼るように伝え、文句を言う場合は、「〇君がそんな事言ったら、皆楽しくないんじゃないかな。」と周りを見る事を意識させる声掛けを行いましょう。

そして、すぐに泣いてしまう場合は「泣いてもお友達は〇君の気持ちわからないよ、言葉で言ってみよう。」と保育士が間に入って気持ちの代弁を行い、泣かないで口で説明できるように地道に指導していく事が大切です。

保護者の前で遊んでいる姿を見せる

言葉も十分保護者を納得させる方法ですが、行動が伴うと更に信頼は増します。保護者が迎えに来る時間に、子ども達に溶け込んで遊んでいる我が子を見せるようにしましょう。

その為にも、子どもがもしも一人になっていたら、上記のようにその子に声を掛け遊びの中心にして、溶け込ませる努力をしましょう。

保護者も何度もその場面を目にしていると、段々と安心をしてくれます。

保護者に一緒に遊ぶ友達の名前を伝える

一緒に遊ばせる事に加えて、実際に誰と遊んでいるか具体的な名前を挙げると保護者も安心感が増します。

適当に、「今日は砂場で皆で遊んでいましたよ。」と保育士が伝えても、砂場で誰と遊んでいたのか、我が子の周りにたまたま子ども達がいただけではないか、子どもがきちんと溶け込めていたのかと保護者の更なる疑問を招いてしまいます。

そこで、伝える際には以下の点に注意をしましょう。

  • 誰と遊んでいたか具体的な名前を挙げる
  • 砂場などであれば、何を作っていたのかを伝える
  • 子どもにも、「砂場で遊んだものね。誰と遊んだのだっけ?」と他の子どもと遊んでいると本人に言わせる場を設ける

一見子どもが沢山いる見守りの中で、難しそうに感じるかもしれませんが、定期的にその子の姿を追えばすぐに出来る事です。

保護者は具体的な情報を欲します。

また、保護者が質問をした際に、「えっと…。」と言い淀んだり、他の保育士に助けを求めると、「この先生はうちの子を見てくれていないな。」という印象を与えてしまいます。

一人で多くの子どもを把握するのは難しいですが、保育士同士で連携を取れば簡単です。

他の保育士に、「〇ちゃんは今日どこで遊んでいました?」と確認し合い、子ども達一人ひとりが何処で何をして遊んでいたかの情報を共有し、保護者に伝えられるようにしておきましょう。

まとめ

保護者から信頼を得るのは簡単ではありません。

ちょっとした言葉の詰まりや、たまたまその子どもが何をしていたか言えないだけで信頼関係は簡単に崩れてしまいます。

保護者の信頼を失わない為にも、保育士同士で分担して子ども達の動きや遊びを把握し、仲間外れを作らないようにしましょう。

また、すぐに怒ったり、ルールを守らない事は小学校に進学したりする際にも重大な欠点となるので、他人と上手に遊べるように指導・改善する役割も求められます。